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You'll be fine.
ブルースカイが眩しいくらいの良い天気。コニーはハイウェイをサンフランシスコに向かって走らせた。ニューヨークに旅立つ友人ヒックスに会いに行くのだ。

運転しながら、「あなたはアドベンチャラスだわ」と、コニーがカリフォルニアに引越しをする事を報告した時に以前住んでいたオハイオ州で仲の良かった友人のアリッシャ言われた事を思い出した。アリッシャは背が高く、金髪のその色は薄く、いつもショートカットにしてクラスマムと呼ばれるクラスの代表ママをしていた。二人は同じ住宅地に住んでいたので、アリッシャは3人の子供と2匹のダルメシアン犬の散歩がてら、よくコニーの家に立ち寄り、子供たちを外で遊ばせながら何かと話をしたものだった。

コニーはアドベンチャラスと言われて、向こう見ずな、と言う危ない感じよりも、好奇心が強い良い意味で言われたような、そんな風に記憶している。実際にコニーはいろいろな事柄に対して興味があるし、知らない事に対してオープンな姿勢を保っている。だから決して好奇心が弱いタイプではなかった。それにアリッシャに言われて、「そうよ、良い波が来たらすぐ乗れるようにしておかないと」、とサーフィンをした事もないけれど、そう例えて答えたのを覚えている。

一人で運転する平日の昼間のドライブは退屈だけど、何かと考える時間が生み出されて、ちょっとした禅モードになれる。こんな時は、思いの波が紙縒りと紙縒りを頼りなく繋ぐように、浮き出て消えていく。

コニーは二つのうちの一つを選ぶ時に、やらなくて、その成功したかもしれない可能性を後悔するよりも、たとえ上手く行かなくても、とりあえずやった事に対して自分自身が納得して、そこから新たに進む行き方をしているかもしれないと思った。

そうもしている間にコニーの妹、えたちゃんの家に着き、そこで西海岸から東海岸へキャリアの活動の場を変えるヒックスと会い、3人は食事に出かけた。「淋しくなるね」と言うと、30代の旅立つ女性は、「子供もいないし、一人だし」、と言った後に少しだけ間をおいて、「今しか出来ないしね」と、人生の大きなチャレンジに挑む自分自身に、こっそり言い聞かせているかのように大切に、そう言った。

大きな判断を思い切ってする事を、清水の舞台から降りると言う。一度だけ行った事のある清水寺の舞台の下がどうなっていたか覚えていないけれど、飛び降りた所で、青々と茂る葉に抱きかかえられて怪我一つしない事だってありえるといつも思う。そんな確信のない自信が良いのだと、なにかで読んだ事がある。

だから自分も同じ状況だったら、同じ事をするだろうし、そうしたい、とコニーは思った。何か新しい事をする時は、まるで全てを最初からやり直さなくてはいけないような、なにか絶望感にも似たような気持ちにさせられるけれど、それはそう感じるだけで実は今まで築いて来た物に付け加えているだけだと、落ち着くと客観的に物事が見えるようになる。

ある瞬間に、ヒックスの旅立ちはコニーとその家族がアメリカに引っ越してきた日と同じ1月16日だと言うことに気が付いた。そしてコニーのアメリカ滞在歴が今年で10年を迎える事にも。この10年がコニーにとって良いか悪いかのどちらかだったら、誰がなんと言おうと良い10年だった。

「だからあなたも大丈夫」、コニーはそう言ってヒックスとハグして別れた。
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by ConnieWest | 2009-01-20 19:08 | Life in California
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